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2020年4月13日月曜日

国指定史跡 『大分元町石仏』

13日の大分合同新聞に掲載されていた記事を紹介します。
大分市にある国指定史跡の『大分元町石仏』です。
本尊の薬師如来像は、木彫りの仏像のような美しい姿を呈し、穏やかな顔立ちは、平安時代の仏師定朝の作風を受け継ぐものと言われています。
この石仏を最新の3次元計測で測量した図面を解析して仏像の設計図となる定朝スタイルの木彫りに基づいて作られたことも分かっています。測量図の説明にあるように、髪際高を5等分した高さと、白毫高を6分割した横幅で造られているとのことです。専門的になり過ぎてわかりませんが、木彫りの仏像の設計図をもとに彫られているそうです。
弊社では、この解析をするための3次元計測をお手伝いしました。
また、大分市の業務で昭和62年から10年あまり、この石仏の保存調査・保存工事に携わってきました。
私にとっては、毎週土曜日に計測機器のデータを収集しに行き、掃除にきている地元のおばあちゃんと仲良くなったことが思いだされます。
現在は、ようやく保存修理が終わりました。でも、またどのような劣化現象が起きるかはわかりませんが、皆さんで見守っていきましょう。

大分合同新聞記事