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2017年10月19日木曜日

第24回技術講演会

19日、ビーコンプラザ国際会議室において、当社の社長が理事をする(一社)大分県地質調査業協会主催の平成29年度技術講演会が開催された。回を重ね今回で24回目となった。
主催者、県土木建築部長と県議会議員の来賓挨拶のあと、3講演が行われた。

当協会 梶谷会長挨拶

県議会議員 衛藤博昭顧問

 講演Ⅰ 大分県土木建築部参事監兼道路保全課長の和田敏哉氏による「大分県管理道路の防災対策について」
 大分県が管理する道路の総延長は、3,245km。これを県庁道路保全課、土木事務所の182人で管理しているとのこと。災害発生の多い地域は、佐伯管内、日田管内、大分管内。道路防災点検で要対策箇所が1173箇所。橋梁の耐震補強、道路施設の長寿命化と課題が膨大。とくに昨年の熊本・大分地震、今年の綿田地すべり、北部九州豪雨による日田市の災害、そして先日の台風18号による県南地域の災害と大分県は苦難続きであった。
 県では、大規模災害時の道路啓開(きりひらくこと)、地震時に家屋やがれき、放置車両で道路が塞がれる恐れがあり、「大分県道路啓開計画」を策定し、体制づくりを検討中とのこと。今後の課題としての道路法面要対策箇所、耐震補強の橋梁箇所が膨大で、予算確保が不十分。また、道路施設の長寿命化についても同様とのこと。



講演Ⅱ 国土交通省気象庁大分地方気象台 観測予報管理官の原田靖彦氏による「防災気象情報について」
 県内の年間降水量は、西部・南部が多く、日田市で1810mm、蒲江で2318mmとなっている。今年の7月の北部九州豪雨は、積乱雲が次々と発生発達する線状降水帯によって朝倉市・日田市に大きな被害をもたらせた。
 また、気象庁では、5月から「危険度を色分けした時系列」を提供。7月からは「大雨警報、洪水警報の危険度分布(メッシュ情報)」によって情報が見える化されている。
 大分地方気象台のHPでは、現在の気象情報がすぐ入手できる画面となっているそうです。 http://www.jma-net.go.jp/oita/




 講演Ⅲ 熊本大学大学院先端科学研究部准教授 椋木俊文氏による「熊本地震 地盤災害からの復旧とこれから」
 昨年の技術発表会の第2弾。阿蘇地域の現状、とくに地震による陥没が発生していて、原因がまだ特定されていない。死者が発生した高野台地すべりの地質特性、益城町周辺の表層と深層部の液状化による被害について講演があった。椋木准教授の資料については、後日、協会HPに掲載されるということですので、ご覧ください。
    http://oita-geo.sakura.ne.jp/




今回も有意義な講演会でした。
眠くなることもなく、最後まで聴講できました(^_^.)